漫才劇場研究室

毎週水曜12:00~お笑いファンが主に漫才劇場(マンゲキ)や前身の5upよしもと・baseよしもとの芸人、その出演番組について語ります。

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マンゲキの極メンバーと翔メンバーの芸歴変更について【よしもと漫才劇場】

レッドルーム(@Red_Room_A)です。

 

 

外しました

以前、6組が東京進出により卒業する際、芸歴制限による卒業は毎年ないこと、極と翔の芸歴変更もないことを予想したが、

見事に外しました。

 

red-room-a.hatenablog.com

 

まずはこれをお詫びしたい。

 

極と翔の線引きが変更に

この8月から、極を11年目以上から6年目以上に、翔を10年目以下から5年目以下に変更となる・・・。

 

と思ったら、8年目以上と7年目以下に土壇場で修正された。

 

何がしたいねん。

 

修正どうこう以前に何故、このようなことになったのかを考えてみたい。

 

そもそも、このような大幅な線引きの変更はないと予想していたのは、よしもとの方針が新人発掘のための流動性の確保だと見ていたからだ。

 

入れ替え戦のある翔メンバーの枠が増えれば増えるほど、その可能性は高くなる。

 

一方で、今いる芸人達の育成もしなければならない。

 

この点を前回の予想では軽視していた。

 

だから、外したのだ。

 

第7世代ブームが始まったとき、新たな層がメディアに流れ込んだ。

 

しかし、その後、ブームは終焉した。

 

理由は、まだまだ粗削りであったこと。下積みの不足である。

 

つまり、発掘だけしても仕方がないのだ。

 

究極的に言えば、リズムネタをやらせれば、誰かが一発屋としてブレイクする。

 

ただし、それでは後がない(藤崎やフースーヤのような例もあるが)。

 

red-room-a.hatenablog.com

 

まだまだ粗削りだが、光る原石たちを磨き上げる。

 

そのために、今回のような線引きの変更を行ったのだと考える。

 

芸歴を考えれば当たり前だが、翔よりも極の方が活躍している芸人は明らかに多い。

 

しかし、それは芸歴だけだろうか?

 

入れ替え戦がないことも影響しているはずだ。

 

翔メンバーの場合、2か月に1回は降格の危機に晒される。

 

残留するためには、入れ替え戦に来るような客層に票を入れてもらわなければならない。

 

売れるまでは賞レースを除くと、劇場がすべてだ。

 

では、M-1やテレビとそれはイコールだろうか?

 

入れ替え戦の客を笑わせているだけでは、そこだけで評価されてしまう可能性がある。

 

その人達に合わせたお笑いをしてしまうからだ。

 

もっと言えば、劇場にはファンが見に来る。

 

ファンだけを笑わせていて、売れることができるだろか?

 

と言うように、笑わせないといけないのは、客ではなく、世間である。

 

早い段階から世間に照準を合わせてお笑いをやってもらうためだろう。

 

と言うのも、夢を諦めなければならないタイミングはどのジャンルでもだいたい相場が決まっている。

 

25歳、30歳、35歳と5年目、10年目、15年目だ。

 

失敗した後の就職も考えると、特に年齢に関しては変えることはできないだろう。

 

となれば、入れ替え戦(客から劇場にいていいかどうかを品定めされる状態)から早い段階で切り離した方がいいのかもしれない。

 

一方で、全員を受け入れることはできないから、ふるいにかける必要もある。

 

だから、翔の期間も必要だが、そこは短めに設定したのだろう。

 

翔は劇場メンバーでありながら、オーディションメンバーでもあるのだ。

 

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