レッドルーム(@Red_Room_A)です。
化学メーカーのメリット
目指したところから、辞める瞬間までをシリーズで詳細に語っていきたいと思います。
初回の【化学メーカーを辞めるまでⅠ】では、何故、この業界を選んだかという話です。
会社に求めるものって、よっぽど、何かこだわりがない限り、だいたいみんな同じで、
・つぶれない
・リストラされない
・残業地獄でない
・給料が高い
・法律を守っている
・ホワイト
このあたりだと思います。
僕も同じように考えていて、結局は、消去法で、業界を決めたのですが、どんな魅力を感じて、その業界を選んだかという話をしていきたいと思います。
1.参入障壁
まず、参入障壁が高いということです。
スマホ決済サービスを見てわかるように、参入障壁が低いと、新規の参入が相次いで、既存顧客をたくさんの会社で奪い合うことになり、競争が激化がしやすいです。
競争の激化から、会社の業績が悪化し、給料が低くなったり、福利厚生がカットされたり、リストラを産んだりする可能性があります。
人員が少なくなることはオーバーワークの原因にもなり得ます。
競争が激化することの最大のデメリットは、会社の倒産です。前述のスマホ決済サービスでは、業界では老舗のオリガミが事実上の倒産をしています。
2.取引先の業種の多さ
取引先が、同じ化学から、他業種まで広く、会社が傾きにくいという利点があります。
極端な話、一つの業界がダメになっても、他の業界でカバーすることができます。
3.外需が売上において大きな割合を占めている
製造業のため、内需だけに依存することなく、外需も売り上げにおいて大きな割合を占めています。
内需がメインだと、今後、人口の減少から、売り上げが縮小の一途をたどる可能性があります。
4.生産性の高さ
他業種と違い、唯一、生産性が世界平均を上回っています。
世界平均が100としたら、化学は108でした。
5.業界自体の安定性
1~4から、業界自体が安定性に優れています。
その代わり、売り上げがグンと上がることもないです。
6.離職率の低さ
四季報を見る限り、平均年齢40歳前後・平均勤続年数15年以上の会社が非常に多く、3年後離職率と全体離職率の低さ・リストラの少なさに優れています。
7.待遇面
製造業の中でも年収や福利厚生が優れています。
ここで注意してほしいのは、製造業自体が、現場のオペレーターが従業員数の多くを占めるため、平均年収が低めに出がちだということです。例えば、営業は社員数の1/10もいないと思います。
8.出世の難易度
少数精鋭のため、出世レースは倍率が低く、優しめかなと思います。
9.業界自体の雰囲気
業界的に社風はまったり。
ヤバい奴は少ないと思いますが、他の業界と同じく、ガチャ要素は、やはりあります。
10.就活のしやすさ
就活をする上でのメリットで言うと、優秀な会社が多いことから、一つの業界に絞っても内定が出ない、ということになりにくいです。
2020年3月上旬現在の、東証一部上場化学メーカーは146社あります。
志望動機も、会社によって扱っている製品に違いがあるので、考えやすいと思います。
化学メーカーのデメリット
・文系の採用人数が最大手でようやく2桁に乗るか乗らないかっていう、入り口の狭さ。
・化学っていう業界を一言で表すと、原油をなんらかの形で加工しているところなんですけど、原油価格にかなりの影響を受けます。
・異動こそあるが、あまり人が辞めないこともあり、閉鎖的で古い体質です。
職種のメリット・デメリット
【化学メーカーを辞めるまでⅡ】では、何故、化学メーカーの中でも、営業を志望したかという話をしたいと思います。
僕は、実際のところ、業界ではなく、業界内の職種に魅力を感じて入社したので、むしろ、そっちが入った理由のメインになります。
【編集後記】
ガチャに失敗して辞めこそしましたが、就職するなら、化学メーカーはおすすめです。